レッドサン
2002年4月13日 今日のメインの仕事は、川口の青木町第2公園の残ったサワラとマテバシイ計5本の剪定と鳥居支柱1つの撤去と、マテバシイの枯れた木を3本の伐採。空手兄貴と二人で掃除も含め11半に作業終了。長い昼休みを取って、社長自宅横の植木畑に行く。先日来の生垣作りの続きだ。矢名の頭はすでに自分の仕事を終え、黙々とツバキを植えていた。ユンボを出して、長大な生垣を午後いっぱいで完成させなければならない。午後4時半、私が水くれをしていた。安行流の水くれは、植えた木の鉢と地面の隙間をホースで探り当てて、水がしみこめないようになるまで水をやり、へこんだところへ土を盛るという方法だ。これは専門校でも習ったことがないが、水決めの方法としては、理に叶っている。さすがだ。定石通り水くれをやっていると5時の鐘。矢名の頭が「本当はこんなやり方はなしね」といいながら、木木全体に水をかけ、水を凄い勢いで出しながら、水の勢いで水鉢を作りそこに水を貯める。一挙に水くれを終わらせた。時間は6時近い。会社に戻って、明後日の出社時間を確認し、帰路につく。植物振興センターのハナミズキが美しく咲いていた。まだ4月中旬だぜ。地球は、日本は確実に温暖化していると思った。この職業について、というか専門校時代から、ものすごく季節や天候や気温に敏感になった。植物振興センターで要素の勉強しなけりゃと考えながら、北西に向けて車を走らす。土曜日なので、帰宅タイムのわりには、案外すいていた。
西の空には巨大なレッドサン。美しい・・・。
西の空には巨大なレッドサン。美しい・・・。
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マンション工事
2002年4月12日 今日は高井戸のマンション工事。マンション周りの植えだめに、カナメモチ23本、サツキツツジ50本、サザンカ14本、キンシバイ10本、マテバシイ1本を植える。マテバシイには竹の八掛け支柱を、カナメモチには胴縁2本の布掛け支柱を、サザンカには竹の1本支柱をそれぞれ施し、上等の黒土の客土を入れ、水くれをして、掃除で完了・・・・のはずだった。図面と打ち合わせでは、現場にユニックを乗り入れられるので、客土4立米の搬入も数十分で済む・・・はずだった。
だが、今日のメンバー、矢名の頭と空手兄貴が道すがらにしきりと「あの営業の言う事だから、やな予感がする」と言っていた。
行って見て、びっくりというかやっぱり。現場は狭く、他の各職人の車がすでに入っていて、ユニックを乗り入れるどころではない。
無情の雨は降り続いている。この3人なら、打ち合わせ通りというか、約束通りユニックが現場に入れれば、3時には仕事は終わるだろう。先輩2人のやな予感は的中。
結局、ほぼ3立米の客土を使ったが、半分以上は手作業になった。ミと1輪車でコツコツと、しかし、大汗をかきながら土を入れた。「真夏なら熱中性で死人が出てましたね」と監督に皮肉を言うと「ほんと寒いくらいの天候でよかったね」だって、バカヤロー!!
しかし、作業は6時には終了し、帰りの準備。
このマンションのオーナーの老婦人がやって来て「これはなんの木?カンツバキ?」「いいえ、サザンカです」「ああ、サザンカ。いいわねえ。でも根付くかしら」、監督「大丈夫。根付きますよ」、「本当にきれいになってわね」等などの会話。監督からも「とてもきれいにできました。ありがとうございます」とねぎらい。私は・・・いや私たちは、初対面の人達に、感謝されるほど美しい物を作ったのだ!やった!苦労した甲斐があった。
帰りの車中、高速の入り口に、造花のサクラの飾りが施してあった。そんなことでもしてドライバーの心を和らげ、少しでも事故を減らそうという考えなのだろう。
私は今、そんな仕事の真っ只中にいるのだと思った。
だが、今日のメンバー、矢名の頭と空手兄貴が道すがらにしきりと「あの営業の言う事だから、やな予感がする」と言っていた。
行って見て、びっくりというかやっぱり。現場は狭く、他の各職人の車がすでに入っていて、ユニックを乗り入れるどころではない。
無情の雨は降り続いている。この3人なら、打ち合わせ通りというか、約束通りユニックが現場に入れれば、3時には仕事は終わるだろう。先輩2人のやな予感は的中。
結局、ほぼ3立米の客土を使ったが、半分以上は手作業になった。ミと1輪車でコツコツと、しかし、大汗をかきながら土を入れた。「真夏なら熱中性で死人が出てましたね」と監督に皮肉を言うと「ほんと寒いくらいの天候でよかったね」だって、バカヤロー!!
しかし、作業は6時には終了し、帰りの準備。
このマンションのオーナーの老婦人がやって来て「これはなんの木?カンツバキ?」「いいえ、サザンカです」「ああ、サザンカ。いいわねえ。でも根付くかしら」、監督「大丈夫。根付きますよ」、「本当にきれいになってわね」等などの会話。監督からも「とてもきれいにできました。ありがとうございます」とねぎらい。私は・・・いや私たちは、初対面の人達に、感謝されるほど美しい物を作ったのだ!やった!苦労した甲斐があった。
帰りの車中、高速の入り口に、造花のサクラの飾りが施してあった。そんなことでもしてドライバーの心を和らげ、少しでも事故を減らそうという考えなのだろう。
私は今、そんな仕事の真っ只中にいるのだと思った。
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江戸前
2002年4月11日 川口安行の植木職人は江戸前だ。寛永年間の吉田権之丞の時代から、江戸に植木と職人を供給し続けているのだから当然だ。安行の植木職人は、喋りがうまくて面白い。適当に法螺を交えてサービス満点の話を聞かせてくれる。まるっきり落語だ。
しかし、仕事が始まると、突然無口になり、一挙に仕事を終わらせる。江戸前職人は皆、気が短い。
カラッとした性格でおっちょこちょいで、口は悪いが、本心はセンチメンタルでナイーブだ。私の持って生まれた性格と似ている・・・。
今日は、青木町の公園を一挙に2/3まで終わらせた。スダジイ8本とサワラ8本の高木剪定だ。明日の段取りを終えた矢名似の頭が2時ごろやって来たので、はかがいった。あと2日工期はあるが、実質2人工なら、あと1日の工程だ。明日は、予定を変えて、矢名の頭と空手兄貴と私の3人は、矢名の頭が段どった高井戸の植栽工事へいく事になった。青木町の公園は工期が余ったので1日お休みだ。
明日は明日でまた書くが、ちょっとした量の植木を、会社の前にあるS農園で揃えてもらった。
「名人庭師のとっておきの知恵袋」という本に、「安行は植木のメッカだが、最近は時代の流れで、店を畳む所が増えている」と書いてあったが、どっこいS農園は、プロの業者が植木を買い付けにひっきりなしにやって来る。大繁盛だ。
我々もS農園で、図面に示された植木を揃え、ユニックに載せ、明日の準備完了。明日は都内なので1時間早出だ。7時に会社出発の用意をするようにとのこと。打合せが終わる頃、近くのお寺で、18時を知らせる鐘が、ゴーーン、ゴーーンと鳴っていた。
しかし、仕事が始まると、突然無口になり、一挙に仕事を終わらせる。江戸前職人は皆、気が短い。
カラッとした性格でおっちょこちょいで、口は悪いが、本心はセンチメンタルでナイーブだ。私の持って生まれた性格と似ている・・・。
今日は、青木町の公園を一挙に2/3まで終わらせた。スダジイ8本とサワラ8本の高木剪定だ。明日の段取りを終えた矢名似の頭が2時ごろやって来たので、はかがいった。あと2日工期はあるが、実質2人工なら、あと1日の工程だ。明日は、予定を変えて、矢名の頭と空手兄貴と私の3人は、矢名の頭が段どった高井戸の植栽工事へいく事になった。青木町の公園は工期が余ったので1日お休みだ。
明日は明日でまた書くが、ちょっとした量の植木を、会社の前にあるS農園で揃えてもらった。
「名人庭師のとっておきの知恵袋」という本に、「安行は植木のメッカだが、最近は時代の流れで、店を畳む所が増えている」と書いてあったが、どっこいS農園は、プロの業者が植木を買い付けにひっきりなしにやって来る。大繁盛だ。
我々もS農園で、図面に示された植木を揃え、ユニックに載せ、明日の準備完了。明日は都内なので1時間早出だ。7時に会社出発の用意をするようにとのこと。打合せが終わる頃、近くのお寺で、18時を知らせる鐘が、ゴーーン、ゴーーンと鳴っていた。
やっと人生を掴んだ
2002年4月10日 今まで食うために、やりたくもない事でほとんど1日を費やして、貯まったストレスでやけ酒を飲んで、惨めな一生を39年間も過ごしてきた。余った僅かな時間を、本当にやりたいことをやって、それで夢が叶うと信じ続けてきたが、人生はそんなに甘くはなかった。同じ道をゆく同志も結局は全員沈没。
今は趣味として、それぞれの信じてきた道を、シコシコ自己満足でやっているだけだ。
でも私は違う。やっと人生を掴んだ。やりたい事をやって、家族4人でなんとか食っていける道についたのだ!
今日は、川口の青木町の公園で高木剪定作業。スダジイを空手兄貴と二人で7〜8本ほど剪定し終わると、矢名信夫似の頭が、仕事を終えてやってきて、13本ほどのスダジイを、一挙に剪定し終わる。
約2.3人工で13本の剪定を、役所の公園管理課の役人が、仕事を現場監督と決定した9時半から始めて、この本数だ。矢名の頭の午前の仕事も、どう考えても、午前中に終えられる仕事量ではないのに・・・・・。4時半から剪定した枝葉を片っ端からパッカー車に積めこんで、5時きっかりに作業終了。出だしの2本はパラパラと美しく、あとの11本はマンションに隣接した部分だけ強剪定。色調をつけて、これだ。それでも空手兄貴は遅いと不満そうだし、私は兄貴の1/3程度の仕事量しかこなせない。
犬を散歩に連れてきたご婦人がきれいになったと感動してくれた。
今日の仕事はこれでお終い。明日も同じ公園で、スダジイとサワラとマテバシイの剪定だ。
役所との契約では、上記剪定と、1つ鳥居支柱を抜いて、2本の枯れたマテバシイを、土曜日までに引っこ抜けば終わり。楽勝だ。
今は仕事が面白い。生まれて初めての経験だ。人生に紆余曲折があり、やりたいこと、自分の性にあった事に出会えて、結構幸せだとつくづく思った。
良い庭が出来て、人々が喜ぶ。それが公園だ。
今は趣味として、それぞれの信じてきた道を、シコシコ自己満足でやっているだけだ。
でも私は違う。やっと人生を掴んだ。やりたい事をやって、家族4人でなんとか食っていける道についたのだ!
今日は、川口の青木町の公園で高木剪定作業。スダジイを空手兄貴と二人で7〜8本ほど剪定し終わると、矢名信夫似の頭が、仕事を終えてやってきて、13本ほどのスダジイを、一挙に剪定し終わる。
約2.3人工で13本の剪定を、役所の公園管理課の役人が、仕事を現場監督と決定した9時半から始めて、この本数だ。矢名の頭の午前の仕事も、どう考えても、午前中に終えられる仕事量ではないのに・・・・・。4時半から剪定した枝葉を片っ端からパッカー車に積めこんで、5時きっかりに作業終了。出だしの2本はパラパラと美しく、あとの11本はマンションに隣接した部分だけ強剪定。色調をつけて、これだ。それでも空手兄貴は遅いと不満そうだし、私は兄貴の1/3程度の仕事量しかこなせない。
犬を散歩に連れてきたご婦人がきれいになったと感動してくれた。
今日の仕事はこれでお終い。明日も同じ公園で、スダジイとサワラとマテバシイの剪定だ。
役所との契約では、上記剪定と、1つ鳥居支柱を抜いて、2本の枯れたマテバシイを、土曜日までに引っこ抜けば終わり。楽勝だ。
今は仕事が面白い。生まれて初めての経験だ。人生に紆余曲折があり、やりたいこと、自分の性にあった事に出会えて、結構幸せだとつくづく思った。
良い庭が出来て、人々が喜ぶ。それが公園だ。
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プロの現場
2002年4月9日 プロの現場と専門校時代と比べると、やることはそう替わらないが、こなすべき数が違うという点が重要だ。例えば今日は、ツツジを園芸店に出すため畑から掘り起こして、根鉢を作って持っていったが、その数なんと50本。社長命令でその後追加30本を矢名信夫似の頭が掘り起こしていたから、最終的には全部で80本だ。
小さな木だが、1級技能士であり京都仕込みの専務が掘り起こし方のコツや根鉢の上手な作り方を徹底的に教えてくれる。うちは一応株式会社なので、「技術は盗め」などと言わない。教えられるものは、どんどん教えて、早く1流のプロになって、稼ぎを沢山上げてくれという主義だ。こりゃいい!30本ほど汗だくになりながらクルメツツジやヒノデツツジを掘り起こしていたら、パッカー車でゴミを環境センターに捨てにいっていた空手兄貴がやってきて手伝ってくれた。空手兄貴は相変わらず馬力満点で早い。50本全部お店に並べ終わって10時。スピードも重要だ。もちろんきれいに仕上げてあたりまえ・・・。
そのあと植木畑の境界線に生垣を作れという事で、空手兄貴と取りかかる。まず丸太杭と竹で布掛け支柱を作り、畑のツバキをユンボで掘り出して、生垣として植えていく。専務がやって来てペースが俄然早まる。ガッチャン・ドッカン・ドドドドドというペースで、公共工事の乗りだ。
100m近い布掛け支柱の約1/3が4時15分頃までにし上がる。途中で矢名信夫似の頭もやって来て、ツバキを支柱に植木屋の規定通り縛り付けていったが、私の5倍は早い。終わった後で、頭から「キミの立て方は真が取れていない」と指摘を受けた。手で真を出すためツバキをずらすと動いてしまう。「ゆるゆるだな、こりゃ」と批判されたが、5〜6本目からは動かないようにきっちり縛ってあった。全部きっちりやっていたつもりだが、最初の方がへただ。無意識のうちに、だんだんうまくなって行っているのだろう。
だが、真は通っていない。次回からの課題だ。
4時40分から、営業のAさんの交通安全講習を受け、5時10分に仕事終了。2級技能士の書類の記載事項を、事務の女性と専務に見てもらい、ドイトで買った火事で焼けた道具類を買い換えた領収書のお金をもらい、5時半に家路。
明日は近くの公園の高木剪定だ。樹種はマテバシイ。雨が降ってきた。明日は上がるだろうが、木が濡れていたら困るなと考えながら車をゆっくりと走らす。安全講習の当日だもんね。夜には雨が上がった。マテバシイの幹が乾くことを祈りつつ、軽く酒を飲み、眠りについた。
小さな木だが、1級技能士であり京都仕込みの専務が掘り起こし方のコツや根鉢の上手な作り方を徹底的に教えてくれる。うちは一応株式会社なので、「技術は盗め」などと言わない。教えられるものは、どんどん教えて、早く1流のプロになって、稼ぎを沢山上げてくれという主義だ。こりゃいい!30本ほど汗だくになりながらクルメツツジやヒノデツツジを掘り起こしていたら、パッカー車でゴミを環境センターに捨てにいっていた空手兄貴がやってきて手伝ってくれた。空手兄貴は相変わらず馬力満点で早い。50本全部お店に並べ終わって10時。スピードも重要だ。もちろんきれいに仕上げてあたりまえ・・・。
そのあと植木畑の境界線に生垣を作れという事で、空手兄貴と取りかかる。まず丸太杭と竹で布掛け支柱を作り、畑のツバキをユンボで掘り出して、生垣として植えていく。専務がやって来てペースが俄然早まる。ガッチャン・ドッカン・ドドドドドというペースで、公共工事の乗りだ。
100m近い布掛け支柱の約1/3が4時15分頃までにし上がる。途中で矢名信夫似の頭もやって来て、ツバキを支柱に植木屋の規定通り縛り付けていったが、私の5倍は早い。終わった後で、頭から「キミの立て方は真が取れていない」と指摘を受けた。手で真を出すためツバキをずらすと動いてしまう。「ゆるゆるだな、こりゃ」と批判されたが、5〜6本目からは動かないようにきっちり縛ってあった。全部きっちりやっていたつもりだが、最初の方がへただ。無意識のうちに、だんだんうまくなって行っているのだろう。
だが、真は通っていない。次回からの課題だ。
4時40分から、営業のAさんの交通安全講習を受け、5時10分に仕事終了。2級技能士の書類の記載事項を、事務の女性と専務に見てもらい、ドイトで買った火事で焼けた道具類を買い換えた領収書のお金をもらい、5時半に家路。
明日は近くの公園の高木剪定だ。樹種はマテバシイ。雨が降ってきた。明日は上がるだろうが、木が濡れていたら困るなと考えながら車をゆっくりと走らす。安全講習の当日だもんね。夜には雨が上がった。マテバシイの幹が乾くことを祈りつつ、軽く酒を飲み、眠りについた。
今日は暑かった
2002年4月8日 今日は月曜日なので、定例の霞ヶ関カンツリークラブの管理。私と矢名信夫似の頭と空手兄貴と3人で、7時に出発。専務も後ろから付いてきた。専務にとっては、霞ヶ関カンツリークラブは上客なので、毎週カンツリークラブが休みの月曜日には、我々職人にくっついてくる。
今日の仕事はグリーンコーンというヒバの一種の剪定と、枯れたビョウヤナギやシダレザクラの整理とクラブハウス周りの草取りだ。余力で高木を3本おまけに剪定。落としすぎだと空手兄貴に指摘を受けた。兄貴の剪定は美しい・・・。
とにかく今日は暑かった。昨日と一昨日の酒と薬剤が体に残っていて苦しかった。ああ、春なのに!
でも、とにかく安行の植木屋のレヴェルは高い。専門校のK先生から聞いていたが、早くて、うまくて、美しい。ブルーノ・タウトの桂離宮の評じゃないが、本当に悲しくなるほど、早くて、しかも美しいのだ!
私は修行している。私の空手の先生が格闘技界の中でも、最高の天才と呼ばれているが、それと同じ情況に、植木屋業界でいるのだ。
暑かった、空手兄貴は空手では序列は私より下だ。でも、兄貴の植木屋としての手筋は、悲しくなるほど美しかった・・・。
今日の仕事はグリーンコーンというヒバの一種の剪定と、枯れたビョウヤナギやシダレザクラの整理とクラブハウス周りの草取りだ。余力で高木を3本おまけに剪定。落としすぎだと空手兄貴に指摘を受けた。兄貴の剪定は美しい・・・。
とにかく今日は暑かった。昨日と一昨日の酒と薬剤が体に残っていて苦しかった。ああ、春なのに!
でも、とにかく安行の植木屋のレヴェルは高い。専門校のK先生から聞いていたが、早くて、うまくて、美しい。ブルーノ・タウトの桂離宮の評じゃないが、本当に悲しくなるほど、早くて、しかも美しいのだ!
私は修行している。私の空手の先生が格闘技界の中でも、最高の天才と呼ばれているが、それと同じ情況に、植木屋業界でいるのだ。
暑かった、空手兄貴は空手では序列は私より下だ。でも、兄貴の植木屋としての手筋は、悲しくなるほど美しかった・・・。
ああーnot週休2日制
2002年4月7日 日曜日。今日は休みだが忙しい。空手の指導が2コマもあって、子供たちを床屋に連れていって、桜花賞があって、このざまだ。
今日は仕事より疲れた・・・・・・・・・。
今度、新しいバンドをやろうと思っているんで、ライヴの時はよろしく。もちろんCDも出します。
絶対買ってね。桑田ケイスケや小室よりいいぜ!
今日は仕事より疲れた・・・・・・・・・。
今度、新しいバンドをやろうと思っているんで、ライヴの時はよろしく。もちろんCDも出します。
絶対買ってね。桑田ケイスケや小室よりいいぜ!
薬剤散布
2002年4月6日 今日の仕事は、大金持ちのO氏邸にて薬剤散布。
矢名信夫似の頭と二人で、スプラサイド乳剤と展着剤を1500倍に薄めて、マスクをして撒きまくる。現場監督のE君から「薬剤散布は効きますよー。うちに帰って酒飲んだら、おかしな酔い方をしますよ。幻覚をみたりして・・」と言われる。「それじゃ合法ドラックじゃん」と言ったら。「その通り」だって。
O氏邸とその前の倉庫会社に薬剤散布を行なったが、9時半で終わった。性能の良い散布機と、段取りの良さで早い。やはり仕事は段取りと道具が勝負の分かれ目だ。余った薬を社長の指示で、会社の園芸店と、社長自宅横の植木畑に撒いて、タンクを洗い、別の散布機を調整して仕事は終了。
午後からは、空手兄貴と3人で、社長自宅横のオガタマやツバキの剪定だ。矢名の頭は耕運機で野菜畑を耕して、畑内のコンクリート平板を敷き直している。午後の一服は40分もあった。暇だ。来週からは、街路樹の高木剪定が入るとの事で、忙しくなるだろう。
5時きっかりに仕事を終え、会社に帰り、お茶を入れてもらって、雑談をして5時半に家路につく。
今日はタコプー氏とたけちゃんで飲む約束がある。暇なので、脚立の上からTELしたのだ。たけちゃんで絶品の焼鳥やレバ刺等を食し、閉店まで飲む。幻覚は見なかった。私がよっぽど酒が強いのか、アシスタントであまり薬剤を吸っていないせいなのか?
閉店まで飲んでいると、たけちゃんの親父が久保田の百寿を1本土産にくれる。なんの風の吹き回しだ?腰が痛いので、店を閉めるつもりか?おかげで、たけちゃんの帰りにうちに帰ってさらに飲んでしまった。タコ氏も私もベロンベロンだ。
私は1流の植木屋を目指している。これからは、酒も博打も多少慎んで、仕事を覚え、資格試験の勉強に励み、囲碁と書道と空手の修行に時間を裂こうと、激しく反省した。
矢名信夫似の頭と二人で、スプラサイド乳剤と展着剤を1500倍に薄めて、マスクをして撒きまくる。現場監督のE君から「薬剤散布は効きますよー。うちに帰って酒飲んだら、おかしな酔い方をしますよ。幻覚をみたりして・・」と言われる。「それじゃ合法ドラックじゃん」と言ったら。「その通り」だって。
O氏邸とその前の倉庫会社に薬剤散布を行なったが、9時半で終わった。性能の良い散布機と、段取りの良さで早い。やはり仕事は段取りと道具が勝負の分かれ目だ。余った薬を社長の指示で、会社の園芸店と、社長自宅横の植木畑に撒いて、タンクを洗い、別の散布機を調整して仕事は終了。
午後からは、空手兄貴と3人で、社長自宅横のオガタマやツバキの剪定だ。矢名の頭は耕運機で野菜畑を耕して、畑内のコンクリート平板を敷き直している。午後の一服は40分もあった。暇だ。来週からは、街路樹の高木剪定が入るとの事で、忙しくなるだろう。
5時きっかりに仕事を終え、会社に帰り、お茶を入れてもらって、雑談をして5時半に家路につく。
今日はタコプー氏とたけちゃんで飲む約束がある。暇なので、脚立の上からTELしたのだ。たけちゃんで絶品の焼鳥やレバ刺等を食し、閉店まで飲む。幻覚は見なかった。私がよっぽど酒が強いのか、アシスタントであまり薬剤を吸っていないせいなのか?
閉店まで飲んでいると、たけちゃんの親父が久保田の百寿を1本土産にくれる。なんの風の吹き回しだ?腰が痛いので、店を閉めるつもりか?おかげで、たけちゃんの帰りにうちに帰ってさらに飲んでしまった。タコ氏も私もベロンベロンだ。
私は1流の植木屋を目指している。これからは、酒も博打も多少慎んで、仕事を覚え、資格試験の勉強に励み、囲碁と書道と空手の修行に時間を裂こうと、激しく反省した。
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伝説の名人庭師
2002年4月5日 今日、伝説の名人庭師と仕事をした。
植木屋のメッカ川口安行でも知らない者がいないという、伝説の名人庭師だ。名人は長くうちの会社で総親方をやっていて、現社長が先代社長と代替わりする時も「息子を頼む」と言ったほどの方だ。現社長にとっても、職人としては兄貴格にあたるそうで、頭が上がらないそうだ。名人は齢六十数歳、私の親父と同年輩で、今は楽隠居の身である。自宅の隣りに会社の第2植木畑があって、その仕立てを趣味と実益を兼ねてやっている。今日は社長に電話があって、若くて馬力のある奴に、高木の剪定を頼むとのことで、私と空手兄貴と二人で赴いた。専務の話では、全て向うへ行って名人の指示に従うようにとのこと。空手兄貴も私も、伝説の名人と仕事をすることに多少の緊張を覚えた。
伝説の名人は、今尚、頑強な身体と鋭い眼光の中に、涼やかな輝きを放っている。
若くて張りきっている我々を実の息子のように慈しんでくれた。私の空手の先生も極真会史上最高の天才と言われているが、後光がなんとなく似ている。
伝説の名人は、高木でどうでもいい木は我々に任せ、中木を剪定していた。早い。そして脚立から降りて剪定する時、同時に足で落とした枝を集めて掃除している。これが通常の職人の2〜3倍早いと言われる技の一片だ。
名人は全国に数百人の弟子がいて、旅行をすると、弟子たちが絶対にうちに泊まってくださいと言われるので、旅館代が要らないと噂されている。でも、名人は自慢話はしない。一服の時も、わざわざ居間にあげてくれて、お菓子とお茶をふるまってくれ、体験談で我々にいろいろ教えてくれた。石の据え方、剪定のコツ、職人としての生き方・・・・etc。
安行に就職して、本当に良かったと思う。私はこの名人のようになりたい。かの人は子供の頃から50年以上植木屋をやっている。追いつくには、どのくらいの速度で、どのくらいの年数突っ走ればいいのだろうか?多分無理だろう。
でも、私は名人の継承者の一人になろうと決めた。名人はそれほど魅力的な方だった。
植木屋のメッカ川口安行でも知らない者がいないという、伝説の名人庭師だ。名人は長くうちの会社で総親方をやっていて、現社長が先代社長と代替わりする時も「息子を頼む」と言ったほどの方だ。現社長にとっても、職人としては兄貴格にあたるそうで、頭が上がらないそうだ。名人は齢六十数歳、私の親父と同年輩で、今は楽隠居の身である。自宅の隣りに会社の第2植木畑があって、その仕立てを趣味と実益を兼ねてやっている。今日は社長に電話があって、若くて馬力のある奴に、高木の剪定を頼むとのことで、私と空手兄貴と二人で赴いた。専務の話では、全て向うへ行って名人の指示に従うようにとのこと。空手兄貴も私も、伝説の名人と仕事をすることに多少の緊張を覚えた。
伝説の名人は、今尚、頑強な身体と鋭い眼光の中に、涼やかな輝きを放っている。
若くて張りきっている我々を実の息子のように慈しんでくれた。私の空手の先生も極真会史上最高の天才と言われているが、後光がなんとなく似ている。
伝説の名人は、高木でどうでもいい木は我々に任せ、中木を剪定していた。早い。そして脚立から降りて剪定する時、同時に足で落とした枝を集めて掃除している。これが通常の職人の2〜3倍早いと言われる技の一片だ。
名人は全国に数百人の弟子がいて、旅行をすると、弟子たちが絶対にうちに泊まってくださいと言われるので、旅館代が要らないと噂されている。でも、名人は自慢話はしない。一服の時も、わざわざ居間にあげてくれて、お菓子とお茶をふるまってくれ、体験談で我々にいろいろ教えてくれた。石の据え方、剪定のコツ、職人としての生き方・・・・etc。
安行に就職して、本当に良かったと思う。私はこの名人のようになりたい。かの人は子供の頃から50年以上植木屋をやっている。追いつくには、どのくらいの速度で、どのくらいの年数突っ走ればいいのだろうか?多分無理だろう。
でも、私は名人の継承者の一人になろうと決めた。名人はそれほど魅力的な方だった。
四つ目垣
2002年4月4日 ニ日酔いでふらふらのまま仕事に出た。今日は職人には公式の仕事がなにもない。年度始まりなので、公共関係が暇なのだ。それぞれ、会社の園芸店の整備、植木畑の整備、会社の寮の前の古い四つ目垣の撤去と新設にゆく。私は空手兄貴とで四つ目垣だ。竹とシュロ縄と道具をダンプに積んで、会社の寮へ向かう。空手兄貴は私より酷い二日酔いなので、運転は私がした。2tダンプは新しくてパワステほか装備も良く調子がいい。
会社の寮につくと、ノロノロと準備を開始。寮といっても、4部屋もあるのに、今は若い現場監督のE君しか住んでいない。社長も公認で彼女と住んでいる。彼女のサンダルが彼らの部屋の前にあって、ちょっとゾクッと来た。昔はこの寮と会社の2階に10人近い職人が住みこんでいたそうだ。
四つ目垣は立て子1,100mm、幅3間、胴縁3段で、カイズカカラゲはしない。全部イボ結びで結束。空手兄貴が「ノックダウン・・ノックダウン」とブツブツいいながら仕事をしている。相変わらず変な人だ。寮の前の道を植木屋のトラックが沢山通りすぎて行く。「ヘタな四つ目垣作ってやがんなあと思いながら見てるんだろうなあ」と空手兄貴がつぶやく。二人連れのオバサンは「こうゆうの庭に作るとキレイなのよねえ」と言いながら歩いていった。仕事は午前中にほぼ終了した。飯を食って二人とも爆睡。1時のアラームで飛び起きて植木畑へ赴く。
植木畑では、兄貴は竹材や丸太を置く場所を整備。私は腐葉土化した枝葉を空いている畑に軽トラで運ぶ作業。腐葉土化した枝葉も半端な量じゃない。フォークを振るって汗を出していると酒が抜けてきた。いいぞ!5時前に作業を中断し会社に戻る。会社ではオートレース狂のおとっつぁんが園芸店の整備をしていた。彼は定年前でモチベーションが下がっていて、職人の序列が私よりも下にされてしまったのだ。私はケツから2番目になり、仕事も全部みんなと同じようにやらせてもらっている。人間ユンボがいる下請け会社への研修も火事騒ぎと、「仕事もやらせてみれば結構出きるジャン、植木屋のしきたりも知ってるし」ということでなし崩しになった。うれしい。入社2週間しか経っていないが、今では刈り込みや剪定もバリバリやらせてもらえる。専門校のH野先生の教育が良かったのだろうと、つくづく感謝。
後片付けを終え、手や顔を洗って5時半に帰る。「今日は久々に早いなあ」と矢名の親父。日報をもらったので、今日から付けなければ。これを元に出勤日数や残業も算出するそうだ。
とにかく家路。今日は明日のジョーの最終回だ。早く帰ってビデオが見たい。景色はまだ明るかった。
会社の寮につくと、ノロノロと準備を開始。寮といっても、4部屋もあるのに、今は若い現場監督のE君しか住んでいない。社長も公認で彼女と住んでいる。彼女のサンダルが彼らの部屋の前にあって、ちょっとゾクッと来た。昔はこの寮と会社の2階に10人近い職人が住みこんでいたそうだ。
四つ目垣は立て子1,100mm、幅3間、胴縁3段で、カイズカカラゲはしない。全部イボ結びで結束。空手兄貴が「ノックダウン・・ノックダウン」とブツブツいいながら仕事をしている。相変わらず変な人だ。寮の前の道を植木屋のトラックが沢山通りすぎて行く。「ヘタな四つ目垣作ってやがんなあと思いながら見てるんだろうなあ」と空手兄貴がつぶやく。二人連れのオバサンは「こうゆうの庭に作るとキレイなのよねえ」と言いながら歩いていった。仕事は午前中にほぼ終了した。飯を食って二人とも爆睡。1時のアラームで飛び起きて植木畑へ赴く。
植木畑では、兄貴は竹材や丸太を置く場所を整備。私は腐葉土化した枝葉を空いている畑に軽トラで運ぶ作業。腐葉土化した枝葉も半端な量じゃない。フォークを振るって汗を出していると酒が抜けてきた。いいぞ!5時前に作業を中断し会社に戻る。会社ではオートレース狂のおとっつぁんが園芸店の整備をしていた。彼は定年前でモチベーションが下がっていて、職人の序列が私よりも下にされてしまったのだ。私はケツから2番目になり、仕事も全部みんなと同じようにやらせてもらっている。人間ユンボがいる下請け会社への研修も火事騒ぎと、「仕事もやらせてみれば結構出きるジャン、植木屋のしきたりも知ってるし」ということでなし崩しになった。うれしい。入社2週間しか経っていないが、今では刈り込みや剪定もバリバリやらせてもらえる。専門校のH野先生の教育が良かったのだろうと、つくづく感謝。
後片付けを終え、手や顔を洗って5時半に帰る。「今日は久々に早いなあ」と矢名の親父。日報をもらったので、今日から付けなければ。これを元に出勤日数や残業も算出するそうだ。
とにかく家路。今日は明日のジョーの最終回だ。早く帰ってビデオが見たい。景色はまだ明るかった。
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飲みすぎ
2002年4月3日 今晩、朝日中央公園の現場打ち上げがあるとのことで、東川口の飲み屋に赴く。専務以下若手の社員しかいない。とことん飲んで、営業のAさんがタクシー代は領収書を貰ってくれれば経費で落としてくれるとのこと。不景気の今時太っ腹な会社だ。でも、あまりに酔っ払って肝心の領収書を貰うのを忘れた。帰りのタクシー代は持ち出しだ。五千円位なので、丁度飲み代と同額くらいだ。ま、いいか。
今日の現場は個人邸で整地と肥料くれだった。矢名信夫似の頭とふたりで、ユンボを持ち込んで、お仕事。ユンボを持ちこめるくらいだから、超豪邸だ。入り口から門まで50m位あるし、門には瓦の屋根が乗っている。向かいの近代的な倉庫が、そのうちの会社とのことで、要は土地持ちが税金対策で始めた会社が、また大金を生み出す元になった、典型的な形だ。植木と生垣だけでも何本あることやら・・・・。マツだけでも6本あった。
今日は個人邸の仕事である。でも広さと植木の数は打ち上げの、朝日公園より沢山あった。
今日の現場は個人邸で整地と肥料くれだった。矢名信夫似の頭とふたりで、ユンボを持ち込んで、お仕事。ユンボを持ちこめるくらいだから、超豪邸だ。入り口から門まで50m位あるし、門には瓦の屋根が乗っている。向かいの近代的な倉庫が、そのうちの会社とのことで、要は土地持ちが税金対策で始めた会社が、また大金を生み出す元になった、典型的な形だ。植木と生垣だけでも何本あることやら・・・・。マツだけでも6本あった。
今日は個人邸の仕事である。でも広さと植木の数は打ち上げの、朝日公園より沢山あった。
風邪
2002年4月2日 風邪をひいてしまった。
先週の与野公園の土砂降りの中の作業が原因らしい。空手兄貴も一緒だ。二人とも咳き込みながら、鼻水を垂らし、今日のお仕事。
今日は千住の某学園に、カクレミノとトウネズミモチを植栽し、布掛け支柱を施工。大した仕事でもなく、2時半に作業終了。3時半まで一服して、会社に帰って、5時まで雑用。温かい日差しの中で、ご機嫌の1日のはずだったのに、風邪のだるさで滅茶苦茶だ。チクショー。
家にも早く帰れたので、病院へ行く。何だか効き目のなさそうな薬を処方され、1,100円も取られた。
ああーーーあーーーーー。
とにかく陽気はいい。問題は風邪である。この風邪さえ駆逐すれば、私の人生は快適なのに・・・。
今も毛布を被って、この日記を書いている。
ケガと病気、それが日雇い労働者には最大の敵だ。
先週の与野公園の土砂降りの中の作業が原因らしい。空手兄貴も一緒だ。二人とも咳き込みながら、鼻水を垂らし、今日のお仕事。
今日は千住の某学園に、カクレミノとトウネズミモチを植栽し、布掛け支柱を施工。大した仕事でもなく、2時半に作業終了。3時半まで一服して、会社に帰って、5時まで雑用。温かい日差しの中で、ご機嫌の1日のはずだったのに、風邪のだるさで滅茶苦茶だ。チクショー。
家にも早く帰れたので、病院へ行く。何だか効き目のなさそうな薬を処方され、1,100円も取られた。
ああーーーあーーーーー。
とにかく陽気はいい。問題は風邪である。この風邪さえ駆逐すれば、私の人生は快適なのに・・・。
今も毛布を被って、この日記を書いている。
ケガと病気、それが日雇い労働者には最大の敵だ。
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霞ヶ関カンツリークラブ
2002年4月1日 今日は名門霞ヶ関カンツリークラブへ4人で赴く。下請けのF造園の2人はすでに到着して仕事にかかっていることだろう。
私は専務の車。車上で造園に関するあらゆる資格を持つ専務に色々話を聞く。もちろん京都の修行時代の話も。ほど無くして現場に全員出揃い、専務が帰ることになった時の一言「車に気をつけてね」。
今日は何かイヴェントがあって、車が多いので轢かれないように気をつけてねという意味かと思ったら、高級車が多いので傷をつけないようにとの意味だった。ここは屋根付き駐車場や洗車場、運転手用トイレもあって(しかも洋式)、運転手が、ご主人様を待つ間、車を洗ったり、用を足したりできるようになっている。なんという階級社会。ご主人様がヘタなゴルフをしている間、運転手は車を洗って糞でもして待ってろってことかよ。
しかも、洋式・・・。
仕事は入り口からクラブハウスにかけての道の低木類の植え替え。だめになったビョウヤナギやドウダンツツジを、シャリンバイやトサミズキ、新しいドウダンツツジに変えた。矢名信夫の親方は、クラブハウス周りの抜根除草。クラブハウスも博物館のように立派だ。F造園の2人はコース内に新しい樹木を植栽。初夏のようなお天気のもと、のんびりと仕事をしたが、汗が少ししたたる。
植替えは午前中に終わり、午後は2人でゴールドクレストとロケットの剪定。大した数ではなかったが、抜きなので半日かかった。
ぴったり5時に仕事を終了し、会社へ向かう。
タバコがうまい。
このリズムと感覚が植木屋だ。
私は専務の車。車上で造園に関するあらゆる資格を持つ専務に色々話を聞く。もちろん京都の修行時代の話も。ほど無くして現場に全員出揃い、専務が帰ることになった時の一言「車に気をつけてね」。
今日は何かイヴェントがあって、車が多いので轢かれないように気をつけてねという意味かと思ったら、高級車が多いので傷をつけないようにとの意味だった。ここは屋根付き駐車場や洗車場、運転手用トイレもあって(しかも洋式)、運転手が、ご主人様を待つ間、車を洗ったり、用を足したりできるようになっている。なんという階級社会。ご主人様がヘタなゴルフをしている間、運転手は車を洗って糞でもして待ってろってことかよ。
しかも、洋式・・・。
仕事は入り口からクラブハウスにかけての道の低木類の植え替え。だめになったビョウヤナギやドウダンツツジを、シャリンバイやトサミズキ、新しいドウダンツツジに変えた。矢名信夫の親方は、クラブハウス周りの抜根除草。クラブハウスも博物館のように立派だ。F造園の2人はコース内に新しい樹木を植栽。初夏のようなお天気のもと、のんびりと仕事をしたが、汗が少ししたたる。
植替えは午前中に終わり、午後は2人でゴールドクレストとロケットの剪定。大した数ではなかったが、抜きなので半日かかった。
ぴったり5時に仕事を終了し、会社へ向かう。
タバコがうまい。
このリズムと感覚が植木屋だ。
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目の回る日曜日
2002年3月31日 先週の日曜日は暇じゃない方がいいと書いたが、今日は目が回るほど忙しかった。
今日の1日を振り返ると、まず朝5時前起床。造園学校以来の習慣というより癖だ。やることがない・・・。「そうだ、学校時代の集合写真を全員に送る準備でもしようかな」ってな調子で、2L判の写真と、宣伝用の自分のURLとメールアドレスを書いた紙を作って、一人一人に手紙を書く。恰好をつけて、筆ペンで書く。相変わらず字が下手だが、これも植木屋マイスターの修行の一つ。庭師が筆で字を書けないなんて、お話にならないでしょ?
先生二人には、読みやすいようにペンで書いたが・・。同級生には、まっ、いいや!
写真の送付の準備が終わらないうちに、上のガキが行っていた幼稚園の教会でイースターがあるので、弟も一緒に、そこへ連れていく。彼らが復活祭の祝祭を祝っているうちに、カミサンと近くのショッピングモールへ行き、100円ショップやホームセンターやイトーヨーカドーで、私の植木屋として必要なものを主にお買い物。絶対に必要なモノがない!取りあえず10気圧防水の腕時計を買う。昔、釣り用に買った時計は、パッキンが腐って、大雨の中や手を洗う時水浸しにすると中に水滴が浮かんできてしまう。やはり植木屋は10気圧防水以上の腕時計が必須だ。
その後、子供達を教会に迎えに行き、栗田金物センター、ドイト、ワークマン、カインズホームと、のきなみ金物屋や作業着屋を徘徊。新しい剪定バサミや選定のこぎり、前記の革ケース、作業用ベスト、皮手袋・ゴム手袋半ダース、掌部分がゴムになっている軍手、安全ベルトなど買い捲る。全部先週の火事と雨で、だめになったり、追加購入の必要があると実感したものばかりだ。総額数万円。道具倒れになりそうだ。オレはまだ給料貰ってないぞ!午後1時が近づいたので、一端家に帰り、昼食を取り、子供たちを空手道情に送る。道場では昇級の認定証と帯を配っていたので手伝う。その足で道場近くの作業着屋でやっとゴム足袋を入手できた。これで当面必要な植木屋グッズが揃った・・かな?
家に帰って、競馬を見て天皇賞の展望を考えて、また、道場へ子供たちを迎えに行く。指導員の友人と、来週の空手の指導の割り振りを打ち合せて、昇級して大喜びするガキ共を車に乗せて帰る。ガキ共の昇級記念写真を撮り、その後一緒に野球ごっこをする。(・:゜゜:・)ハァハァ。
家にまたまた帰って、同級生への手紙と写真。夕飯を食べる暇もない。造園学校時代の先生二人への写真と手紙を完成させ、全員写真ワイド四つ切の額縁と表題を付けて、夜の9時を回った。今は酒を飲んで、飯を食いながらこれを書いている。とにかく忙しい!!
週休2日に慣れた、というより高校生時代は週休3日位してた身体のリズムには、あまりにもせわしない。時間は貴重だ。時は金より重い。今夜はこれで風呂に入って寝るが、施行管理士の勉強や、名人庭師の本や、その他の本など読む暇無し。テレビも見てないし、明日の天気も分からない。
目が回るような日曜日。サザエさん症候群にはならないけれど、身体と精神は確実に疲弊している。来週は野球の練習があり、空手の指導がある。野球はキャンセルだ。忙しい。
いったい、いつ骨休めの休日が、私にやってくるのだろうか?
今日の1日を振り返ると、まず朝5時前起床。造園学校以来の習慣というより癖だ。やることがない・・・。「そうだ、学校時代の集合写真を全員に送る準備でもしようかな」ってな調子で、2L判の写真と、宣伝用の自分のURLとメールアドレスを書いた紙を作って、一人一人に手紙を書く。恰好をつけて、筆ペンで書く。相変わらず字が下手だが、これも植木屋マイスターの修行の一つ。庭師が筆で字を書けないなんて、お話にならないでしょ?
先生二人には、読みやすいようにペンで書いたが・・。同級生には、まっ、いいや!
写真の送付の準備が終わらないうちに、上のガキが行っていた幼稚園の教会でイースターがあるので、弟も一緒に、そこへ連れていく。彼らが復活祭の祝祭を祝っているうちに、カミサンと近くのショッピングモールへ行き、100円ショップやホームセンターやイトーヨーカドーで、私の植木屋として必要なものを主にお買い物。絶対に必要なモノがない!取りあえず10気圧防水の腕時計を買う。昔、釣り用に買った時計は、パッキンが腐って、大雨の中や手を洗う時水浸しにすると中に水滴が浮かんできてしまう。やはり植木屋は10気圧防水以上の腕時計が必須だ。
その後、子供達を教会に迎えに行き、栗田金物センター、ドイト、ワークマン、カインズホームと、のきなみ金物屋や作業着屋を徘徊。新しい剪定バサミや選定のこぎり、前記の革ケース、作業用ベスト、皮手袋・ゴム手袋半ダース、掌部分がゴムになっている軍手、安全ベルトなど買い捲る。全部先週の火事と雨で、だめになったり、追加購入の必要があると実感したものばかりだ。総額数万円。道具倒れになりそうだ。オレはまだ給料貰ってないぞ!午後1時が近づいたので、一端家に帰り、昼食を取り、子供たちを空手道情に送る。道場では昇級の認定証と帯を配っていたので手伝う。その足で道場近くの作業着屋でやっとゴム足袋を入手できた。これで当面必要な植木屋グッズが揃った・・かな?
家に帰って、競馬を見て天皇賞の展望を考えて、また、道場へ子供たちを迎えに行く。指導員の友人と、来週の空手の指導の割り振りを打ち合せて、昇級して大喜びするガキ共を車に乗せて帰る。ガキ共の昇級記念写真を撮り、その後一緒に野球ごっこをする。(・:゜゜:・)ハァハァ。
家にまたまた帰って、同級生への手紙と写真。夕飯を食べる暇もない。造園学校時代の先生二人への写真と手紙を完成させ、全員写真ワイド四つ切の額縁と表題を付けて、夜の9時を回った。今は酒を飲んで、飯を食いながらこれを書いている。とにかく忙しい!!
週休2日に慣れた、というより高校生時代は週休3日位してた身体のリズムには、あまりにもせわしない。時間は貴重だ。時は金より重い。今夜はこれで風呂に入って寝るが、施行管理士の勉強や、名人庭師の本や、その他の本など読む暇無し。テレビも見てないし、明日の天気も分からない。
目が回るような日曜日。サザエさん症候群にはならないけれど、身体と精神は確実に疲弊している。来週は野球の練習があり、空手の指導がある。野球はキャンセルだ。忙しい。
いったい、いつ骨休めの休日が、私にやってくるのだろうか?
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ノッて来たぞ
2002年3月30日 今日は小春日和というより初夏。
土曜日のせいもあり、会社の職人部隊には、なにもやることが無い。
矢名信夫似の親父は休みで、オートレース好きの親父は火事場の後片付け。私と空手の兄貴だけ、社長自宅横の植えだめの植木の整理に赴く。イヌツゲ、西洋ツゲ、モクセイ、ワビスケ、カンツバキ、オオムラサキ、オガタマ等を刈り込み・剪定する。
この会社に入って、初めて刈り込みバサミを使う。
私の刈り込みバサミは、この間、柄を変えたばかりの、物干し竿と呼んでいるやつだ。うれしい。そして、物干し竿の調子はとても良かった。
イヌツゲは全て他の場所に移植して、いらない植木はユンボで掘り出して、そのまま放っておく。やがて腐って肥料になる悲しい運命だ。
とりあえず、今日は社内の植木とはいえ、刈り込み、剪定ができた。半年はハサミを持たせて貰えないと覚悟してきたが、うれしい誤算。
剪定バサミでカンツバキを剪定していると、専務がやってきて、「高木もできる?」と聞いてきた。出世のチャンスだが、「習って、実習もやったが、まだ思い通りにはできない」と正直に答えた。空手兄貴と専務に、私の技術はどう見えたのだろうか?
朝は社長から、「1級施行管理士と2級技能士の試験を受けてもいい、会社としても積極的に便宜を図るし、受かれば待遇も良くする」と言質も貰えたし(というより凄く喜んでいた)、全体的にとても有意義で楽しい1日だった(まるで新調の物干し竿刈り込みバサミのように)。
植木屋らしい1日を、入社1週間と2日目にして、初めて味わった1日でした。
土曜日のせいもあり、会社の職人部隊には、なにもやることが無い。
矢名信夫似の親父は休みで、オートレース好きの親父は火事場の後片付け。私と空手の兄貴だけ、社長自宅横の植えだめの植木の整理に赴く。イヌツゲ、西洋ツゲ、モクセイ、ワビスケ、カンツバキ、オオムラサキ、オガタマ等を刈り込み・剪定する。
この会社に入って、初めて刈り込みバサミを使う。
私の刈り込みバサミは、この間、柄を変えたばかりの、物干し竿と呼んでいるやつだ。うれしい。そして、物干し竿の調子はとても良かった。
イヌツゲは全て他の場所に移植して、いらない植木はユンボで掘り出して、そのまま放っておく。やがて腐って肥料になる悲しい運命だ。
とりあえず、今日は社内の植木とはいえ、刈り込み、剪定ができた。半年はハサミを持たせて貰えないと覚悟してきたが、うれしい誤算。
剪定バサミでカンツバキを剪定していると、専務がやってきて、「高木もできる?」と聞いてきた。出世のチャンスだが、「習って、実習もやったが、まだ思い通りにはできない」と正直に答えた。空手兄貴と専務に、私の技術はどう見えたのだろうか?
朝は社長から、「1級施行管理士と2級技能士の試験を受けてもいい、会社としても積極的に便宜を図るし、受かれば待遇も良くする」と言質も貰えたし(というより凄く喜んでいた)、全体的にとても有意義で楽しい1日だった(まるで新調の物干し竿刈り込みバサミのように)。
植木屋らしい1日を、入社1週間と2日目にして、初めて味わった1日でした。
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土砂降りの雨の中で
2002年3月29日 今日は土砂降りだ。入社1週間で5日間雨。1日火事、晴れたのはたった1日だけ。つらい・・・疲れた・・・。
今日は大雨だったので、剪定の現場が中止になり、急きょ年間管理している与野公園で「落ち葉拾い」。我々日給月給生活者には、雨の日でも仕事があるのはありがたい。
与野公園にて、落ち葉拾いならぬどぶさらいをやっていると、道行く老年の方々が、「雨の中ご苦労さんです」とか「雨なのに大変ですね。お疲れ様です」などと声を掛けていってくれる。彼らのオアシスを整備する我々に親愛の情を持ってくれているのだろうか?とにかく、水のしみこんだ泥だらけの落ち葉や枯れ枝を、怒涛のように熊手で掻き集め、パッカー車に詰め込んで行く。カッパの中も、長靴の中も、ゴム手袋の中も水と泥がしみ込んで、汗と混じってぐちゃぐちゃだ。若いカップルが相合傘で通りすぎて行く。ウィークデイの真昼間に羨ましい。彼らは仕事とか学校とかないのだろうか?(学校は春休みか・・)。女の子はとても若くて美しく、う・・羨ましい・・。
怒涛のどぶさらい、じゃなくて、落ち葉拾いは延々と続く。プロの現場は早くて、広大で、終わりが見えない。
つらい・・・・・・・・・・・・・・・。
与野公園は近隣の人々に、大変愛されている公園で、管理する我々も、まるで自分の里山の面倒を見るように、大切に整備している。ボランティアの方々も丹念にゴミ拾いをしているとの事で、昔の荒れた様子とは、大違いの美しい公園になっている。特にバラ園は有名で、そちらの方に予算が多く使われてしまい、植木類は伸び放題だが。
珍種のバラも多くあり、バラは専門の業者が、また別にみているが、5月下旬のバラ祭りと、今が盛りのサクラの花見客のため、園内・園路を徹底的にかたした。
バラといえば、造園学校で一緒だった某N氏はどうしているだろうか?バラとサクランボを管理する仕事についたのだが、元気でやっているのだろうか?
あのゴツイN氏がバラに囲まれて暮らしているという光景は、ちょっぴりユーモラスだ。バラを可愛がっているうちに、瞳に星が浮かんできて、少女漫画の中のゴツイN氏という妄想が浮かんでは消えた。もし、そうなったら、まさしく「薔薇族」の世界だ。
PM5:30頃仕事が終わった。いったん川口の会社に帰るので、帰宅はPM7:30をまわるだろう。
早く帰りたかった。とにかく大雨。つらい・・でも不思議と変なストレスが無く、辞めたいとは思わない。
入社1週間目、植木屋マイスターへの道は、遥かに遠い。
今日は大雨だったので、剪定の現場が中止になり、急きょ年間管理している与野公園で「落ち葉拾い」。我々日給月給生活者には、雨の日でも仕事があるのはありがたい。
与野公園にて、落ち葉拾いならぬどぶさらいをやっていると、道行く老年の方々が、「雨の中ご苦労さんです」とか「雨なのに大変ですね。お疲れ様です」などと声を掛けていってくれる。彼らのオアシスを整備する我々に親愛の情を持ってくれているのだろうか?とにかく、水のしみこんだ泥だらけの落ち葉や枯れ枝を、怒涛のように熊手で掻き集め、パッカー車に詰め込んで行く。カッパの中も、長靴の中も、ゴム手袋の中も水と泥がしみ込んで、汗と混じってぐちゃぐちゃだ。若いカップルが相合傘で通りすぎて行く。ウィークデイの真昼間に羨ましい。彼らは仕事とか学校とかないのだろうか?(学校は春休みか・・)。女の子はとても若くて美しく、う・・羨ましい・・。
怒涛のどぶさらい、じゃなくて、落ち葉拾いは延々と続く。プロの現場は早くて、広大で、終わりが見えない。
つらい・・・・・・・・・・・・・・・。
与野公園は近隣の人々に、大変愛されている公園で、管理する我々も、まるで自分の里山の面倒を見るように、大切に整備している。ボランティアの方々も丹念にゴミ拾いをしているとの事で、昔の荒れた様子とは、大違いの美しい公園になっている。特にバラ園は有名で、そちらの方に予算が多く使われてしまい、植木類は伸び放題だが。
珍種のバラも多くあり、バラは専門の業者が、また別にみているが、5月下旬のバラ祭りと、今が盛りのサクラの花見客のため、園内・園路を徹底的にかたした。
バラといえば、造園学校で一緒だった某N氏はどうしているだろうか?バラとサクランボを管理する仕事についたのだが、元気でやっているのだろうか?
あのゴツイN氏がバラに囲まれて暮らしているという光景は、ちょっぴりユーモラスだ。バラを可愛がっているうちに、瞳に星が浮かんできて、少女漫画の中のゴツイN氏という妄想が浮かんでは消えた。もし、そうなったら、まさしく「薔薇族」の世界だ。
PM5:30頃仕事が終わった。いったん川口の会社に帰るので、帰宅はPM7:30をまわるだろう。
早く帰りたかった。とにかく大雨。つらい・・でも不思議と変なストレスが無く、辞めたいとは思わない。
入社1週間目、植木屋マイスターへの道は、遥かに遠い。
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人間ユンボ
2002年3月28日 今日は川口オートレース場にて、昨日の続き。カナメモチだと思っていた木はレッドロビンだったが、とにかく残り18本の移植。
その後、中高木のマテバシイの移植にとりかかる。ユニックは来るが、ユンボは入らないので手掘りだ。悪役商会の矢名なんとか似の親方と空手兄貴と3人で人間ユンボ。
そのうち、専務がユニックでやって来て、一服。缶コーヒーは専務の奢りだ。マテバシイは1本だけだが、回りのツツジも同時に移植した。
今日は天気も良く、気持ち良くのんびりやっていたが、根鉢を作る矢名なんとか似の親方のスピードは、驚異的だ。いい歳なのに疲れという物を知らないのだろうか?マテバシイは、しっかり水決めして、3本鳥居支柱で固定し、幹巻きテープを巻く。幹巻きテープは私の係で、木に登って、木の高さの2/3までテープを巻く。矢名の親方から、終わってから、枝分かれしているところは二つに折って、隙間なく巻くように注意と指導を受けた。しかし、予定の時間通り作業が終わり、会社に戻り、畑にレッドロビンを植え戻し、後片付けをして、ほぼ5時半頃、全工程終了。程よい達成感と、心地よい疲れに包まれて、鳩ヶ谷の鍛冶屋に向かう。
今日が、取り替えてもらった、刈込みバサミの柄が出来る日だ。柄は既存のもより15cmは長くなっていて、なんか奇妙な恰好だった。でも、これなら、そうとう遠くの葉まで刈れるぞ!
短い刈りこみも持っているので、2刀流だ。矛盾するが長いほうを「物干し竿」または「佐々木小次郎」と呼ぶことに決めた。
他の先輩職人は、みんな1本の刈り込みで全部をカバーしているらしく、柄も短めだ。私は異端児・・・・・。
何はなくとも明日も仕事だ。日給月給制なので、雨でもナンでも、仕事があれば行かなければならない。
造園各種の資格を取るための、会社許可の根回しも専務にOKを貰ったし、取りあえず、がんまりマッシュ。
今日は仕事がとても楽しかった。
その後、中高木のマテバシイの移植にとりかかる。ユニックは来るが、ユンボは入らないので手掘りだ。悪役商会の矢名なんとか似の親方と空手兄貴と3人で人間ユンボ。
そのうち、専務がユニックでやって来て、一服。缶コーヒーは専務の奢りだ。マテバシイは1本だけだが、回りのツツジも同時に移植した。
今日は天気も良く、気持ち良くのんびりやっていたが、根鉢を作る矢名なんとか似の親方のスピードは、驚異的だ。いい歳なのに疲れという物を知らないのだろうか?マテバシイは、しっかり水決めして、3本鳥居支柱で固定し、幹巻きテープを巻く。幹巻きテープは私の係で、木に登って、木の高さの2/3までテープを巻く。矢名の親方から、終わってから、枝分かれしているところは二つに折って、隙間なく巻くように注意と指導を受けた。しかし、予定の時間通り作業が終わり、会社に戻り、畑にレッドロビンを植え戻し、後片付けをして、ほぼ5時半頃、全工程終了。程よい達成感と、心地よい疲れに包まれて、鳩ヶ谷の鍛冶屋に向かう。
今日が、取り替えてもらった、刈込みバサミの柄が出来る日だ。柄は既存のもより15cmは長くなっていて、なんか奇妙な恰好だった。でも、これなら、そうとう遠くの葉まで刈れるぞ!
短い刈りこみも持っているので、2刀流だ。矛盾するが長いほうを「物干し竿」または「佐々木小次郎」と呼ぶことに決めた。
他の先輩職人は、みんな1本の刈り込みで全部をカバーしているらしく、柄も短めだ。私は異端児・・・・・。
何はなくとも明日も仕事だ。日給月給制なので、雨でもナンでも、仕事があれば行かなければならない。
造園各種の資格を取るための、会社許可の根回しも専務にOKを貰ったし、取りあえず、がんまりマッシュ。
今日は仕事がとても楽しかった。
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小春日和
2002年3月27日 小春日和の下、チョキチョキと剪定する先輩がたの技を見て盗みながら、のんびりと落とした枝葉をかたす・・・予定だったが、とんでもないっ!
今日も雨だ。しかも大雨。大風、体感気温10℃以下だ。昨日も雨の中、花壇の整理をしていて、カッパがドロドロに、カッパの中も蒸れてグチョグチョになってしまったが、とにかく疲れた。
これで入社以来5日、1日は火事(の後始末)、と4日は全部雨だ。信じられナーイ。呪われているのか?私に植木屋を辞めろと天が警告しているのか?それとも、私の本気度を試しているのか?
とにかく今日は川口オートレース場である。カナメモチの移植だ。背の丈よりあるカナメモチのクネの布掛け支柱をはずし、根鉢を作って堀出し、根巻きをする。その数なんと60本!!プロのこなさなければいけない数は違う・・・・・。
結局、大雨がたたり、掘った穴がプールになってしまう状態になり、3時前に掘り取りは42本で中止。そのまま後片付けをして、会社へ帰り、会社の植えダメに掘り取ったカナメモチを植える。ただ植えるだけではなく、根を相当切っているので、葉を落とさなければならない。ユンボを使ったが、42本の植え戻しと剪定を1時間半でやるのは無理で、結局残業になってしまった。
特に出勤表やタイムカードを使っていないこの会社で、「残業手当」なるものは存在するのだろうか?
明日も川口オートレース場の続きである。明日こそは、小春日和になるらしい。
楽しみだ。
PS:今日の仕事は悪役商会のリーダーに似ている親父ギャグ連発の親方と私の2人。
今日も雨だ。しかも大雨。大風、体感気温10℃以下だ。昨日も雨の中、花壇の整理をしていて、カッパがドロドロに、カッパの中も蒸れてグチョグチョになってしまったが、とにかく疲れた。
これで入社以来5日、1日は火事(の後始末)、と4日は全部雨だ。信じられナーイ。呪われているのか?私に植木屋を辞めろと天が警告しているのか?それとも、私の本気度を試しているのか?
とにかく今日は川口オートレース場である。カナメモチの移植だ。背の丈よりあるカナメモチのクネの布掛け支柱をはずし、根鉢を作って堀出し、根巻きをする。その数なんと60本!!プロのこなさなければいけない数は違う・・・・・。
結局、大雨がたたり、掘った穴がプールになってしまう状態になり、3時前に掘り取りは42本で中止。そのまま後片付けをして、会社へ帰り、会社の植えダメに掘り取ったカナメモチを植える。ただ植えるだけではなく、根を相当切っているので、葉を落とさなければならない。ユンボを使ったが、42本の植え戻しと剪定を1時間半でやるのは無理で、結局残業になってしまった。
特に出勤表やタイムカードを使っていないこの会社で、「残業手当」なるものは存在するのだろうか?
明日も川口オートレース場の続きである。明日こそは、小春日和になるらしい。
楽しみだ。
PS:今日の仕事は悪役商会のリーダーに似ている親父ギャグ連発の親方と私の2人。
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町の鍛冶屋さん
2002年3月26日 会社が火事になってしまったが、何とか応急処置で会社機能がちょっぴり回復。我々職人は、いつも通り決められた現場に赴く。
今日の現場は川口市の朝日中央公園の引渡し検査のための総仕上げ。空手友達で兄貴各の人と二人で赴く。仕事の内容は、花壇のゴミ拾いと、地被植物の倒れた物の復旧と、黒土を入れ、最後に下請け各社さんの帰りを待って、現場の点検をし、バリケードを閉じてお終い。結局5時までかかってしまった。ここの総監督は、うちの会社の1級施行管理士の20代の若者だ。彼によると「この仕事は達成感がたまらない」とのことで、私が1級施行管理士を受けたい旨を聞き、全面的に協力してくれるとの事だ。おおーー、植木屋マイスターへの道に心強い味方登場!!!!!
今日のいじった植物はニシキギ・ツツジ・イワナンテン・ヤブラン・ヒペリヒラムカリシュラム、全部低木と地被植物だ。木バサミも使ったが、黒土の袋を開けるためだけ。まだまだ、剪定や刈込みはさせてもらえない。当然だが。
そして夜、帰りに鳩ヶ谷にある町の鍛冶屋さんに寄った。空手友達兄貴にわざわざ先導して連れて行ってもらった。刈込みバサミの長柄を取り替えてもらうためだ。総額2,500円とのことで、買うより安いし、ちょっと柄が長くなって都合がいい。短い柄の刈込みもあるので、丁度いい道具揃えになった。町の鍛冶屋なんてよっぽどの田舎か、逆に安行の近くような需要のあるところにしか、もう無いでしょう?とにかく助かった。これでボクの取り揃えた道具がほぼ復活する。
「町の鍛冶屋さん」それは、植木屋マイスターを目指す私には、なくてはならない存在だ。
腕を上げたら、手製の刈込みや木バサミ(総鋼造り)を必ず買いますからねえ!!
今日の現場は川口市の朝日中央公園の引渡し検査のための総仕上げ。空手友達で兄貴各の人と二人で赴く。仕事の内容は、花壇のゴミ拾いと、地被植物の倒れた物の復旧と、黒土を入れ、最後に下請け各社さんの帰りを待って、現場の点検をし、バリケードを閉じてお終い。結局5時までかかってしまった。ここの総監督は、うちの会社の1級施行管理士の20代の若者だ。彼によると「この仕事は達成感がたまらない」とのことで、私が1級施行管理士を受けたい旨を聞き、全面的に協力してくれるとの事だ。おおーー、植木屋マイスターへの道に心強い味方登場!!!!!
今日のいじった植物はニシキギ・ツツジ・イワナンテン・ヤブラン・ヒペリヒラムカリシュラム、全部低木と地被植物だ。木バサミも使ったが、黒土の袋を開けるためだけ。まだまだ、剪定や刈込みはさせてもらえない。当然だが。
そして夜、帰りに鳩ヶ谷にある町の鍛冶屋さんに寄った。空手友達兄貴にわざわざ先導して連れて行ってもらった。刈込みバサミの長柄を取り替えてもらうためだ。総額2,500円とのことで、買うより安いし、ちょっと柄が長くなって都合がいい。短い柄の刈込みもあるので、丁度いい道具揃えになった。町の鍛冶屋なんてよっぽどの田舎か、逆に安行の近くような需要のあるところにしか、もう無いでしょう?とにかく助かった。これでボクの取り揃えた道具がほぼ復活する。
「町の鍛冶屋さん」それは、植木屋マイスターを目指す私には、なくてはならない存在だ。
腕を上げたら、手製の刈込みや木バサミ(総鋼造り)を必ず買いますからねえ!!
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大変事
2002年3月25日 てーへんだ、てーへんだあっ!月曜日に会社行ったら、会社が火事で、全壊状態。入社4日目、実質出勤3日目での大変事。目が点になった。幸いケガ人は出なかったが、今日の仕事は生まれて始めての火事場の後片付けになってしまった。(研修はとうぶんお預けかな?)
年度末の忙しい時に、会社の重要書類やデータもみんな燃えてしまったし、ボクの年金手帳・健康保険・雇用保険証書という、労働者のための3種の神器も全部燃えてしまった。幸いろロッカーに入れていた道具類は、刈り込みバサミの長い方の柄と安全帯とメジャーと小熊手と道具袋とゴム足袋が焼けてダメになってしまったが、他は水浸しになっただけで、何とか助かった。とにかくびっくりしたよ。
出火原因は、日曜日の昼時に社長がマキの倒れた古木を切って燃やしていたものが、夜に置き火のままになっていて、それが夜、引火しやすいプラスチックの草花のポットに引火し、さらに薬品庫に引火してしまったらしい。やはり、古木を切る時は、災いをもたらすので、必ず何か儀礼をしなければいけない。それが植木屋のしきたりだ。
会社でも燃えた後、マキの古木に塩をまいていたが、それでは後の祭。とにかく大変事には参った。ボクの道具類と健康保険の類が復活するのはいつのことやら・・・。
感心したのは、会社の出火見舞に国会議員・県会議員・市長まで来たことだ。朝から帰るときまで、取引先や御近所・親戚、その他多勢がお見舞に来ていた。それだけ老舗で信用のある、顔の広い会社なのだろう。
ところで、この火事は前途多難な植木屋マイスターへの道を暗示しているのか?
それとも、ボクの「復活の人生」の象徴なのか?
とりあえず、明日も会社はいつも通り仕事があって、現場へ赴かなければいけない。
年度末の忙しい時に、会社の重要書類やデータもみんな燃えてしまったし、ボクの年金手帳・健康保険・雇用保険証書という、労働者のための3種の神器も全部燃えてしまった。幸いろロッカーに入れていた道具類は、刈り込みバサミの長い方の柄と安全帯とメジャーと小熊手と道具袋とゴム足袋が焼けてダメになってしまったが、他は水浸しになっただけで、何とか助かった。とにかくびっくりしたよ。
出火原因は、日曜日の昼時に社長がマキの倒れた古木を切って燃やしていたものが、夜に置き火のままになっていて、それが夜、引火しやすいプラスチックの草花のポットに引火し、さらに薬品庫に引火してしまったらしい。やはり、古木を切る時は、災いをもたらすので、必ず何か儀礼をしなければいけない。それが植木屋のしきたりだ。
会社でも燃えた後、マキの古木に塩をまいていたが、それでは後の祭。とにかく大変事には参った。ボクの道具類と健康保険の類が復活するのはいつのことやら・・・。
感心したのは、会社の出火見舞に国会議員・県会議員・市長まで来たことだ。朝から帰るときまで、取引先や御近所・親戚、その他多勢がお見舞に来ていた。それだけ老舗で信用のある、顔の広い会社なのだろう。
ところで、この火事は前途多難な植木屋マイスターへの道を暗示しているのか?
それとも、ボクの「復活の人生」の象徴なのか?
とりあえず、明日も会社はいつも通り仕事があって、現場へ赴かなければいけない。
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