名人の家2

2003年5月6日
 名人の家へ行く。
 マテバシイとクスノキを剪定。公共植木屋の定番の木だ。
 名人は相変わらず名人。
 我々は雑魚だ。
 ところで今日、友人が亡くなった。脳溢血だ。まだ40歳そこそこの若さだ。
 悲しい。
 悲しいというより、何か信じられない気分だ。
 私達は決して若くはないのだと悟らされる。
 もう40歳。
 時間は無い。
 80歳まで生きるとして半分?
 でも、現役で動けるのは、せいぜい65歳までだろう。60歳だって老人だ。気持ちの問題じゃない。体が頭が動くかどうかだ。
 時間がどんどん過ぎていくのが怖い。
 名人の家で私は何を得たのだろう?
 それを生かすも殺すも自分次第。
 名人の家は、自分自身を写す鏡のようだ。
 今は醜悪な自分が、四六のガマのように脂汗を流しているのが見えるだけ。

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