路上の天使

　私は路上の天使。今日も街路樹の下の落ち葉清掃に出動だ。オート親爺と二人で落葉樹の下を掃く。
　しかし、役所からの仕様書では11月開始となっていたが、目的のトウカエデもイチョウも落葉どころか色づいてもいない。掃き掃除する葉っぱがないのだ。とりあえず形だけ清掃して、工事写真を撮った。
　仕事の終り頃、変な若い女性が荷物を沢山持って、ドッかと工事写真用の黒板の前にへたり込んだ。「そこは困るんだが・・。写真を撮る場所なんだが」と思いつつ、「早くどかないかな」とチラチラ見ながら清掃作業をしていたが、携帯で長々と話しをし始めて、どかない。「家出か？」「一緒に住んでいる男とでもケンカして出てきちゃったのか？」「薬かアルコールの中毒患者か？」などと想像が膨らむ。オート親爺も「なんだありゃ？女ホームレスか？」といぶかしげに見ている。
　結局写真は黒板を少しずらして撮った。「角度が違っちゃったじゃないか」と心の奥で文句を言いつつ、何もいえない私。若い女性には弱いんです。
　16:30で仕事を切り上げ、S自動車に前のタイヤが調子悪いパッカー車を見てもらいに行く。タイヤのネジを締めなおしたら、気になっていた異音が消えた。
　会社に戻り17:30帰路につく。
　明日から連休だ。
　早く家に帰って、大酒でも飲もう。