夢の個人邸

2002年7月29日
 個人邸のメンバーにやっと入れてもらえた。以前バリカン刈り込みで失敗し、自信喪失したI氏邸だ。
 しかし。朝から道具が足りなかったりして、専務にこっぴどく怒られる。道具は他の人が用意したのであって、私は社長命令で動噴の稼動を確かめていたのだが・・・。
 仕事の内容も、刈り込みをちょっとやっただけで、あとは掃除一辺倒。F園の助っ人2人と空手兄貴が各種高木・中木の剪定で、オートレース親爺が生垣の刈込みだ。私はオートレース親爺の手元扱い。最後に大掃除をさせられたが、結局、明日もあるので仕事途中で切り上げた。
 帰りは最後の様子を見に来た専務の車で帰ったが、社中でも散々お小言を言われてしまった。曰く「学校で何習ってきたんだよ?全然実践的な学校じゃないな」
「半年から1年やって、芽が出そうになかったら職人は辞めてもらうからね。資格を取って現場代理人をやるとかになるかもしれないよ」
「友達の会社なんかも、新人教育は5時過ぎてからやってるらしい。キミも日の高い今の内に、5時過ぎから剪定の練習でもしろよ」
「造園屋は危機感がないよな。他の業界だったら、今ごろ大変だろ?」
などなど。年齢もそう変わらない、実社会での経験は私のほうが上の専務から、ここまでボロクソにいわれることはないのに(T_T)。
日本独自の資本主義社会の鉄則で、金持ってる方&雇ってる側が偉い、言いたいこといえる、金持って無いやつ&雇われてるやつは(特に年取った新人)カスも同然、という不文律が厳然と存在している。
 明日も個人邸。私は何をやっていいか分からない。先輩達には掃除をさせられるし。掃除ばかりしてると専務に怒られるし・・・。
 とにかく、鹿頭ジジイの態度といい、他の人間との交流といい、この会社の人間関係にも疲れたので、資格取ったらもっとまともな庭造りをする会社に移りたい。オートレース親爺も空手兄貴も、そう薦めているし、職人世界は給料安くても人間関係だけはさっぱりしてると思ったんだけどなあ。当てがはずれちゃったよ。
 私も人付き合いは、そんなに下手なほうじゃないんだけどねえ。

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