降格
2002年6月15日 朝一で川口グリーンセンターの芝の手直し。デコボコにクレームがついたそうだが、実際この工事はサービス工事なんだぜ。グリーンセンターの管理担当の上司が、へそ曲がりでクレームをつけてきたのだそうだ。みな憂鬱な顔で隅の方だけデコボコを直す。昨日の大雨で中まで入れないのだ。10時に作業は暫定終了。続きはまた晴れの日が続いた後だ。
AM10:30から川口幹線道路の低木刈込みの続き。ヘッジトリマーを握ろうとしたら「君は掃除」と空手兄貴。遅いし、ヘタだから掃除専門人夫に降格されてしまった。私は公共造園管理の刈込み部隊としても失格らしい。まるまる6時間ひたすら道路の植樹帯の刈込み残材とゴミの掃除をさせられた。
昔、女郎屋に売られた娘のことを「苦界に堕ちる」とか表現したそうだが、現代の男の苦界は、公共造園工事会社の掃除人夫だ。相変わらず、臭い・汚い・危険・きつい・屈辱の5K仕事。それでも土方より日当は安い。志がなければ、絶対に常人には耐えられない仕事だ。昔付き合った女どころか、息子達にもこんな姿は見せられない。女房には見せたいが。「オレはこんなに苦労して金を稼いで、お前達を食わせてやってるんだぞ。もっと小遣いよこせ!!」ってなもんだ。道路の際に溜まった汚水に浸かりながら、ビンや缶や使ったティッシュや食べカスなどを拾い集め、残材を掃き集め、パッカー車に詰め込む。これじゃ、どこから見てもゴミ屋だよ。
庭師=植木屋マイスターの修行なら、茶庭やお寺の庭や個人邸の庭を、静寂の中で竹箒でサッサッサッと掃き清めていくのだろう。空手兄貴の話では京都の銀閣寺の抜根除草はピンセットで抜いていたそうだ。ああーー、お金に不自由さえしなければ、家族を食わせていければ、そんな植木屋で修行が積みたい・・・と心の底から叫びながら仕事をしていた。
とにかく梅雨の雨模様で、葉っぱは道路にくっついて剥がれないし、ブロアーを使えば汚水のしぶきが顔に飛ぶし、こんな汚い環境で仕事をしていて病気にならないのだろうか?実際、深爪などしたら、そこが少し腫れて痛くなる。ボーッとしていると、大型トラックが鼻先をかすめて行く。「もう嫌だ!逃げ出したい!!」と心の底から思った。汗だく、ドロドロでPM5:00仕事終了。一目散に家に帰った。好きで転職したのだけれど、こんな苦界に堕ちてしまい、尚且つ掃除人夫に格下げの私。
疲れた・・・。疲れたが家に帰って、腹筋と腕立てで筋肉を鍛えた。体重は70kgチョットに減っているので、筋肉で体重を増やさなければ、部活の組手がきついのだ。
ああーーああー、もうどうでもいいや。苦界に堕ちたついでに、人生の辛酸を徹底的に舐め尽くしてやる。すでにかなりの辛酸を舐めてきた半生だが。苦界の底から植木屋マイスター=庭師への道はわずかしか見えない。その糸のような光を辿って、植木屋マイスター=庭師を目指すのだ。
AM10:30から川口幹線道路の低木刈込みの続き。ヘッジトリマーを握ろうとしたら「君は掃除」と空手兄貴。遅いし、ヘタだから掃除専門人夫に降格されてしまった。私は公共造園管理の刈込み部隊としても失格らしい。まるまる6時間ひたすら道路の植樹帯の刈込み残材とゴミの掃除をさせられた。
昔、女郎屋に売られた娘のことを「苦界に堕ちる」とか表現したそうだが、現代の男の苦界は、公共造園工事会社の掃除人夫だ。相変わらず、臭い・汚い・危険・きつい・屈辱の5K仕事。それでも土方より日当は安い。志がなければ、絶対に常人には耐えられない仕事だ。昔付き合った女どころか、息子達にもこんな姿は見せられない。女房には見せたいが。「オレはこんなに苦労して金を稼いで、お前達を食わせてやってるんだぞ。もっと小遣いよこせ!!」ってなもんだ。道路の際に溜まった汚水に浸かりながら、ビンや缶や使ったティッシュや食べカスなどを拾い集め、残材を掃き集め、パッカー車に詰め込む。これじゃ、どこから見てもゴミ屋だよ。
庭師=植木屋マイスターの修行なら、茶庭やお寺の庭や個人邸の庭を、静寂の中で竹箒でサッサッサッと掃き清めていくのだろう。空手兄貴の話では京都の銀閣寺の抜根除草はピンセットで抜いていたそうだ。ああーー、お金に不自由さえしなければ、家族を食わせていければ、そんな植木屋で修行が積みたい・・・と心の底から叫びながら仕事をしていた。
とにかく梅雨の雨模様で、葉っぱは道路にくっついて剥がれないし、ブロアーを使えば汚水のしぶきが顔に飛ぶし、こんな汚い環境で仕事をしていて病気にならないのだろうか?実際、深爪などしたら、そこが少し腫れて痛くなる。ボーッとしていると、大型トラックが鼻先をかすめて行く。「もう嫌だ!逃げ出したい!!」と心の底から思った。汗だく、ドロドロでPM5:00仕事終了。一目散に家に帰った。好きで転職したのだけれど、こんな苦界に堕ちてしまい、尚且つ掃除人夫に格下げの私。
疲れた・・・。疲れたが家に帰って、腹筋と腕立てで筋肉を鍛えた。体重は70kgチョットに減っているので、筋肉で体重を増やさなければ、部活の組手がきついのだ。
ああーーああー、もうどうでもいいや。苦界に堕ちたついでに、人生の辛酸を徹底的に舐め尽くしてやる。すでにかなりの辛酸を舐めてきた半生だが。苦界の底から植木屋マイスター=庭師への道はわずかしか見えない。その糸のような光を辿って、植木屋マイスター=庭師を目指すのだ。
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