一人で現場

2002年6月3日
 朝、早出なのに空手兄貴が来ない。専務は怒っている。専務自ら道具をダンプに積んでエンジンをかけて待っていた。「7時集合なのに、空手兄貴どうしたんだよ?」とイライラしながら、先に霞ヶ関カンツリークラブへ行ってしまった。待つ事20分、兄貴から電話で、親知らずを抜いたら顔が腫れて、痛くて堪らないので休むとのこと。もっと早く電話よこせよなあ。
 結局現場で専務から細かく実技入りで仕事の段取りの説明を受け、一人きりでの初めてのお仕事開始。今日の仕事はトウネズミモチの生垣を低く押さえる剪定だ。午前いっぱい鬼の形相で剪定ノコと剪定大バサミを使い、伸び放題のトウネズミモチを目線くらいの高さに押さえる。途中で専務もF園が受け持っているカンツリークラブ内の現場から戻って、手伝ってくれた。半分弱まで剪定が終わり昼休み。「午後から片付けに入って、片付けながら先に進んでね。遣り残しは絶対無しだよ、この現場は」と言いながら専務は帰って行った。
 午後からはダンプに落とした枝をダンプに積んで、クラブ内の捨て場に運ぶ。思ったより量が多い!気温30℃の中、汗だくになって片付けたが、3時休みも早々に切りあげ、ひたすら後片付けをしたが、結局午後6時を回ってしまった。畜生!ド疲れた!
 専務からダンプでの帰路、気遣いのTELが入った。ダンプは音が五月蝿くてクッションが滅茶苦茶悪い。適当に返事をして7時半頃帰社。会社では2人の若い監督が仕事をしていた。少し救われた気分だ。彼らは毎日遅くまで残業している。私も1級施行管理士を取ったら、彼らのように長時間残業の毎日なのだろうか?せっかく職人になって、朝は早いが夜も早い生活を手に入れたのに、これではサラ公時代に逆戻りだ。でも、生活のためそれも致し方ないか?
 怒涛の1日が終った。今夜もW杯を観て、泥のように眠りについた。

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