ノッて来たぞ

2002年3月30日
 今日は小春日和というより初夏。
土曜日のせいもあり、会社の職人部隊には、なにもやることが無い。
 矢名信夫似の親父は休みで、オートレース好きの親父は火事場の後片付け。私と空手の兄貴だけ、社長自宅横の植えだめの植木の整理に赴く。イヌツゲ、西洋ツゲ、モクセイ、ワビスケ、カンツバキ、オオムラサキ、オガタマ等を刈り込み・剪定する。
この会社に入って、初めて刈り込みバサミを使う。
 私の刈り込みバサミは、この間、柄を変えたばかりの、物干し竿と呼んでいるやつだ。うれしい。そして、物干し竿の調子はとても良かった。
 イヌツゲは全て他の場所に移植して、いらない植木はユンボで掘り出して、そのまま放っておく。やがて腐って肥料になる悲しい運命だ。
 とりあえず、今日は社内の植木とはいえ、刈り込み、剪定ができた。半年はハサミを持たせて貰えないと覚悟してきたが、うれしい誤算。
 剪定バサミでカンツバキを剪定していると、専務がやってきて、「高木もできる?」と聞いてきた。出世のチャンスだが、「習って、実習もやったが、まだ思い通りにはできない」と正直に答えた。空手兄貴と専務に、私の技術はどう見えたのだろうか?
 朝は社長から、「1級施行管理士と2級技能士の試験を受けてもいい、会社としても積極的に便宜を図るし、受かれば待遇も良くする」と言質も貰えたし(というより凄く喜んでいた)、全体的にとても有意義で楽しい1日だった(まるで新調の物干し竿刈り込みバサミのように)。 
 植木屋らしい1日を、入社1週間と2日目にして、初めて味わった1日でした。

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