今日の現場は与野公園。花壇やプランターの葉牡丹をベゴニアという可愛い花に植え替える仕事だ。ベゴニアへの植替えは1時半頃終わった。優雅で美しい仕事に聞こえるが、二人で360ポットを植え替えて、水遣りをする。プロの仕事は早くてハードだ。
 その後は、園路の落ち葉拾い。園芸好きなジイサン・バアサンが、「サルスベリはこの様に剪定すると、花の付き方はどうなのか?」、「この花は何と言う名前か?」、「この公園のサクラは若木なので、花の色がきれいだと思わないか?」などと、いろいろ話しかけてくる。造園学校でもよく経験したことだが、植物や花が大好きな人は多い。動物と違い、物言わぬ木や草花に思いを寄せる人々には感心する。
 自分は「作庭」という表現行為のために、この仕事についたが、それはちょっとエゴイズムのような気がしてきた。
 物言わぬ草木・物言わぬ石、物言わぬ水、物言わぬ土に愛情を注ぐ。そこから植木屋マイスターへの道が開けてくるような気がした、そんな1日でした。

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